ボランティア その1

メイクスマイルの活動の源泉は、ボランティア活動にあります。

ボランティアを始めたのは2011年。きっかけは転職でした。

20代の頃は平日は毎日終電で帰り、土日も仕事する時もある。そんな生活を30代も続けていくのがしんどくて転職をしました。
転職をすると平日は定時や遅くとも19時には仕事が終わるようになって良かったのですが、今度はそんなに早く終わってもやる事がない。早く家に帰ればいいのですが、毎日早く帰ってもやる事がだんだん無くなってくる。ずっと仕事しかしてこなかったので、これといった趣味も持っておらず、ヒマになると何をすればいいのか分からない。これではいけないと趣味を持とうと考えて始めたのがボランティアです。
新しく始めることであれば、折角だったら人の役に立つことでもしようと安易に考えて選びました。それにお金も掛からなそうなのも理由です

ボランティアを色々調べていたら、児童養護施設でのボランティアがあることを見つけ、たまたま会社から数駅のところに児童養護施設があることが分かり、早速電話してボランティアを始めたのが、ボランティア人生の始まりです。

児童養護施設について、どの位知っていますか?

児童養護施設という存在を知っている人は多くいるかもしれませんが、そこにどんな子どもがいるのかを詳しく知っているとなると少ないのではないでしょうか。
私が児童養護施設でボランティアを始めた時も、知識はほとんどゼロでした。児童養護施設の名前は知っていたけど、中身はほとんど知らない。勝手なイメージで小公女セーラのように、大部屋で子ども達が雑魚寝をしているのではないかと思っていた位です。そんな知識ゼロの私を受け入れてくれた児童養護施設さんには感謝です。今もその施設での活動は続けているので、私にとっては大切な場所の一つです。

最初に担当した子は中学3年生の男の子で、受験勉強を見ました。その子は発達障害を持っており、進学する高校は特別支援学校。知識ゼロのボランティア初心者で対応できるのか?との不安がありそうですが、そんな不安は一切ありませんでした。そう言うのも、発達障害も特別支援学校についても知識が無いから不安も何もなく、ただボランティアを始められるワクワクの方が勝っていた感じです。今思えば無謀ですね。

彼への学習指導を続けていく中で考えるようになってきたことは、自分は趣味としてやってはいるけど、彼にとっては私との出会いが非常に大きなものではないかということです。学習指導で希望の学校へは入学を出来たのはもちろん、色々な話しをする中で私の知識や経験が彼の人生を少しでも良くしているのではと感じるようになってきました。
趣味としてではなく、生き方としてボランティアを考えるようになってきました。学習指導をした彼のように、自分が出来ることをやることで喜んでくれる人が必ずいる。
そして、その喜びは自分が動いたから生まれる。そう思うと自分が生きる意味も確かにあるんだと喜びが出てくるんです。
それに、自分がやったことに対して純粋に感謝もされる。それは仕事をしている中でのGood Jobの感謝ではなく、純粋に私個人に対してのありがとうの言葉をもらえる。そのありがとうが嬉しいからボランティアはやめられないんです。

メイクスマイルとして活動する上でも大切にしていることは同じです。
儲かるからとか、お金がもらえるからではなく、自分がやることで喜んでもらえるからやるんです。お金のためにやるのであれば、メイクスマイルがやる必要はありません。

人を笑顔にしたいと思って活動しているのがメイクスマイルです

メイクスマイルの源泉であるボランティアのことはまだまだ語りたいので、このテーマは続けます。
次はメイクスマイルの理念である『利他』についてです。